第十一章 官渡大戦2



03.一定時間




曹操 死ぬ覚悟で私に降ったその気概、
    私を殺そうと考えたその知略。



曹操 賈クよ!
    そのすべてを我が敵にぶつけてみせよ!



賈ク 御意。我が謀略のすべてをもって
    殿への忠誠を示しましょう。



07.一定時間



郭嘉 ふっふっふ、
    袁紹軍の戦略の何と読みやすいことよ。



程イク かの名軍師、田豊殿の策とは思えんのう。
     数に頼っただけの戦術じゃて。



荀攸 なんでも田豊殿はその激しき進言にて
    袁紹に獄に入れられたらしいですぞ。



荀攸 いやはや、悲惨ですなあ。



程イク 袁紹も終わりじゃな……



程イク 才能を使いこなせん主君の上には
     日が昇ることはないからの……



08.計略使用




曹操 ふっふっふ。おもしろきものよ。



曹操 先日まで私を殺そうとしていた者を、
    我が軍師として用いるのは。



賈ク 我が軍略があれば
    兵力の大小なぞ無と帰します。



賈ク 袁紹は、曹操殿と戦う愚かさを
    身をもって知ることになりましょう。



賈ク かつてこの私が思い知らされたように。