第六章 陳宮の裏切り


03.一定時間



荀ケ 殿、申し訳ございません……



荀ケ 留守を任された私がもっと早く
    陳宮の裏切りに気付いていれば……



曹操 荀ケ! 私がおらぬ時に城を守った
    おまえに、功こそあれど責などない!



曹操 何を下を向いている!



曹操 そんな暇があるなら
    次はどう呂布を討ち破るか考えろ!



曹操 私が最も信頼する軍師のやることは、
    まだ終わりではないぞ!



荀ケ と、殿……
    それほどまでに私のことを……



荀ケ この荀ケ、殿の覇道の御力になれるのなら、
    この身のすべてを捧げましょう。



05.接触




荀攸 叔父上、曹操殿の元に推挙していただき
    ありがとうございまする。



荀ケ 何をかしこまって申しておる。



荀ケ お主の才能はきっと殿のためになる。
    その確信があるから推挙したのだ。



荀ケ 荀攸よ。天下の平和の為、
    殿の覇道に身を捧げようぞ。



荀攸 私もそこに加われる……
    いやはや、嬉しいですなあ。