第六章 雍州防衛戦





06.一騎討ち




郭淮 姜維さん。



郭淮 これ以上戦っても無駄だよ。



郭淮 しょせんあんたじゃ、孔明さんの後は
    継げないんじゃないかな。



姜維 郭淮よ、この姜維は亡き孔明丞相から
    後事を託されたのだ。



姜維 魏を倒し、蜀の天下にすることが
    丞相の悲願……!!



郭淮 それって、本当のこと?
    孔明さんも無茶言ったもんだね。



姜維 郭淮よ、悲願達成の時まで、この姜維
    決して倒れることはできんのだ!



郭淮 俺、あんたみたいな一本気な人は
    嫌いじゃないんだけどねえ。



郭淮 まあ、戦争だからね。
    どちらかが倒れるしかない、か……