第九章 成都侵攻


04.接触



杜預 羊コ殿!
    杜預が援軍に参りました!



杜預 しかし、もう成都を攻めているとは!



羊コ 杜預……?



羊コ なぜあなたがここに?
    確か鍾会殿と一緒だったはずでは?



杜預 ええ、鍾会殿がケ艾殿の様子を見て来いと。
    負けたくないんでしょうね。



杜預 ほら、鍾会殿はケ艾殿の軍才に
    嫉妬している部分もありますし。



羊コ 気付いていても将たる者はそのようなことを
    口に出すべきではないですよ。



杜預 いや、俺は大将になる気などないんですが。
    そもそも戦もあんまり……



羊コ それは私もですよ。
    それでも戦わねばならぬこともあるのです。



05.特定撃破




諸葛瞻 無念です……



諸葛瞻 やはり僕じゃ父上のようにはいかないです。



ケ艾 いや、何も恥じることはない。
    お前はよく戦った。



ケ艾 天の諸葛亮も、責めはしないだろう。



諸葛瞻 そう言われれば少しは救われます。
      あなたと戦えてよかった。



諸葛瞻 僕は蜀のために命をかけて戦った……
      その誇りを胸に眠るとします……